「多変量解析」は、複雑なデータの中から分かりやすい知識をあぶりだす方法です。
今回は、多変量解析を実行するための「ソフトウェア」をまとめました。
各ソフトウェアには、得意な解析方法やよく使われる分野があります。それらを把握していくつか選択肢をもっておくといいのではないでしょうか。
本記事の概要
1つめはこちら 【分析もできるソフトです】
学生さんなら自分のPCに、社会人なら業務で使うパソコンに導入されていることが多いと思います。エクセルには通常の表計算だけでなく、「分析ツール」というのがあり、それを活用することで多変量解析ができます。
分析ツールで対応できない手法については、それぞれ機能を追加してから実行する必要があります。そういった場合には、解説本を参照するとわかりやすいです↓
多変量解析をエクセルでやりたいあなたには、
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がございます。
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2つめはこちら 【統計解析のフリーソフトでおすすめなのが、「R」です】
「R(アール)」は「フリーソフト」で、誰でも今すぐ、無料で利用可能です。
多変量解析の手法を網羅しているだけでなく、その他の統計解析や機械学習・データマイニングも行えます。
基本的な解析はもちろんのこと、非常に高度な手法も実行できる優れたソフトです。
Rで多変量解析をサクッと行いたいあなたにはこちらもございます↓
Rはどう役に立つの?どうやって使うの?などは、
のシリーズでまとめていますので、よかったらどうぞ。
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3つめはこちら 【Rから生まれた統計フリーソフト:EZR(Easy R)】
「EZR(イージーR)」は、医療統計に特化したフリーソフトです。
Rコマンダーの機能を利用して、医療統計でよく使われる
- 生存解析
- ROC曲線解析
- メタアナリシス
- サンプルサイズの計算
などの解析が充実しています。
4つめはこちら【IBMの多変量解析ソフト「SPSS」です】
「SPSS(Statistical Package for Social Science)」はIBM社が提供しているソフトです。
多変量解析だけでなく、統計解析とその報告書作成、予測のためのモデリングやデータマイニング、ビッグデータ分析などが行えるソフトウェア群です。
心理統計などでよく使われる「Amos(エイモス)」なども含んでいます。
「R」との違いは、Rでは自分でプログラムやスクリプトを書く必要がありますが、
SPSSでは1度モデルを作ればそのあとはデータを入れ替えるだけでサクッと分析できる便利さがメリットです。無料トライアルで試してみることも可能です。
5つめはこちら【統計解析のソフトウェアパッケージ:SAS(サス)】
「SAS(サス)」は、多変量解析だけでなく、様々な解析手法を含んだソフトウェアです。
データマイニングでは、多くの解析手法はもちろんのこと、
業種に特化したアルゴリズム(クレジット・スコアリング、臨床データ解析など)があることが特徴です。
ビジネスインテリジェンス(BI)では、簡単に・速やかに分析でき、訴求効果の高い図を作成できます。パーソナライズされた顧客対応のためのマーケティング施策も行うことができます。無料トライアルもございます。
6つめはこちら【SASから派生した統計ソフトウェア:JMP(ジャンプ)】
「JMP(ジャンプ)」はSASのビジネスユニットで、SASの探索的統計解析ソフトとして作られた経緯があります。統計的発見に主眼をおいたソフトウェアという位置づけです。
データの可視化が得意分野で、インタラクティブに手軽に操作することができ、使いやすい点がメリットとなります。
こちらも無料トライアルがございます。
7つめはこちら【統合型統計ソフトウェア:Stata(ステータ、スタータ)】
「Stata(ステータ、スタータ)」は、多変量解析だけでなく、一般的な統計手法も行うことができます。
数百に及ぶ機能群があり、標準的な方法だけでなく、分野特有の方法や、高度な手法も使えます。
計量経済、社会統計、医療統計などの分野でよく使われていて、それらの関係する研究分野で特に活用されています。
マウスをつかった直観的でわかりやすい操作で、手軽に分析できるのもうれしい点です。
というわけで、今回は多変量解析を行えるソフトやツールを、7つご紹介しました。
フリーソフトなら「R」がおすすめです。よく使う手法であれば、エクセルでも十分対応できます。
学校や会社で有料ソフトが使える方は、それを使ってみるのもいい経験になるかと思います。
多変量解析の基礎の基礎となる、線形回帰分析についてはこちらもございます↓
人工知能 3番目の入門書: 線形回帰分析 (ミント出版)
本書は、統計解析としての線形回帰分析と、人工知能(機械学習)としての線形回帰分析のやり方について、
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『「ロジスティック回帰分析」とは?分析例やオッズ比、重回帰分析との違いなどをサクッと理解したいあなたはこちらをどうぞ』
『「多変量解析」とは?多変量解析に入門したいあなたが最初に読んでおくとよい、おすすめ本はこちらです【多変量解析のはなし】』
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