「対話ai」には、どんな種類があるの?4つのタイプとは【ユーザー向け】

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「対話 ai」は、対話を行う人工知能システムのことです。

身近な例だと、

  • アップルの「Siri」
  • マイクロソフトの「りんな」
  • アマゾンの「Amazonエコー」

といったものが実用化されています。

 

これらは音声を認識し、必要な情報を返してくれます。

例えば、「今日の天気は?」と聞くと

「〇〇地方は晴れです」のように答えてくれるわけです。

 

キーボードやスマホの入力に不慣れな年配の方などにも優しいシステムが作れるなどのメリットもあります。

便利ですよね。

 

このような対話 ai ですが、いろいろな応用分野があるので、

活用できるようにすれば、様々なビジネスチャンスはアイデア次第です。

例えば、スマホでの対話ai だけでなく、

  • コールセンター
  • 会議の議事録、報告書や営業日報などの起こし
  • 機械操作が必要な製造業・物流・建設・流通業などのシステム

といったものも対話が役立ちます。

 

  • 対話 ai を使っていきたい!
  • 対話 ai を開発できたらなぁ
  • とりあえず、対話 ai の種類ってどんなものがあるの?

と思われる方も多いかと思います。

 

前回は、対話aiってなに?という方向けに、

対話aiの基本的なところをまとめました↓

「対話 ai」とは?対話と会話の違い、質問応答システムとの違い、対話システムの具体例や現状についてまとめました

 

 

本記事では、対話 ai ってどんなものがあるの?といったあなたのために、

対話 ai の種類について、

具体的に整理しながらまとめたいと思います。

 

本記事の概要

「対話ai」には、どんな種類があるの?4つのタイプとは【ユーザー向け】

 

対話aiの使われ方は上で簡単にご紹介しました。

 

ひとことに「対話 ai」といっても、いろいろなタイプがあります。

そこでここでは対話ai のタイプ分けをご紹介します。

 

 

本記事では、ユーザー側から見た対話aiの分類を整理したいと思います。

 

続く別記事で、開発者側から見た対話aiの分類についてまとめる予定です。

 

 

 

「ユーザー」から見た「対話 ai」 の分類とは

対話 ai を使う側から見ると、

対話ai は、以下の大きく4つに分けられます。

(1), 既存のフォームに情報を埋めていくのを助けるタイプ

このタイプは、決まった内容を入力していくことで、目的を達成するものです。

例えば、航空券の予約システムでは、

日時や出発空港、航空会社など、

予約に必要な情報を、対話 ai と対話を行うことで埋めていきます。

それらの情報を使いながら、対話 ai が航空券の予約を達成してくれます。

対話aiの役目は、対話の途中で、必要な情報があれば聞き返したりして、

目的を達成するために完全な情報を得る手助けをすることになります。

 

 

 

(2),  説明・解説するタイプ

このタイプは、何かの操作マニュアルなどが該当します。

ユーザーは、対話aiと対話しながら、

マニュアルの内容について理解を深めていくことになります。

例えば、

ユーザー「Aという操作の次はどうすればいいの?」

対話 ai 「Aの次は、Bの操作をしてください」

ユーザー「Bの操作の次はどうすればいいの?」

対話 ai 「2通りあります。〇〇の場合には〜、▲▲の場合には〜で、〇〇の場合には〜というデメリットがあります。・・・どちらになさいますか?」

のような感じになります。

 

 

 

 

 

(3),  特定のデータを検索するのを助けるタイプ

ユーザーが何かを知りたいときに、データベースに検索をします。

しかしユーザーは、必ずしも適切に検索できるわけではありません。

自分が何を知りたいのかが漠然としている場合や、

適切な検索ワードがわからない場合もありえます。

こういった場合に、対話 ai とユーザーが対話していくことで、

ユーザーの頭の中に寄り添うような検索結果に変えていくことができます。

例えば、何かの本を買いたい時に、

ユーザー「人工知能の本で、東大の先生が書いた本で、最近話題のって何だっけ?」

対話 ai「2019年に出版されたものですと、〇〇や▲▲があります。」

ユーザー「それじゃないなぁ、2018年はどう?」

対話ai「2018年ですと、□□があります」

ユーザー「それそれ!それを注文してくれる?」

対話ai「わかりました・・・注文を完了しました。到着は明後日の予定です」

のような感じになります。

このタイプの他の応用としては、飲食店の予約などがあります。

 

 

 

 

(4),  命令や制御を正しく行うのを助けるタイプ

ロボット操作における対話ai などがこのタイプになります。

ユーザーは、ロボットに、目的のことを行わせることを考えます。

その際に、情報が足りなかったり、間違っている場合がありえます。

こういったときには、対話aiが、ユーザーに適切な情報を聞き返し、

目的の完了をスムーズにしてくれる役割があります。

製造業、流通業・建設業など、ロボットを活用される業界でもよく使われるタイプです。

 

 

 

 

このように、対話aiにはいくつかのタイプがあります。

しかしどのタイプでも共通しているのは、

対話 ai の役割は、人の目的達成を適切に補助する

ということになります。

 

 

 

 

ちなみに、対話aiと似たものに

  • 「チャットボット」
  • 「スマートスピーカー(AI スピーカー)」

などがあります。

 

対話aiとこれらは、どう違うの?

 

と思われるかもしれません。

「チャットボット」や「スマートスピーカー(AI スピーカー)」との違いは?

結論から言うと、

チャットボットやスマートスピーカーは、

対話ai の中の1つと言えます。

チャットボットやスマートスピーカーをまとめた言い方が対話aiになります。

 

 

 

 

チャットボット」とは、チャットでユーザーの質問に答えるプログラムのことです。

人の作業を自動化するために使われるプログラム群のことを指すことが多いように思います。

主に目的が決まっているものについて適用されているものが多いです。

自動応答を行うことで、人件費の削減ができるメリットがあります。

 

 

 

 

スマートスピーカー(AI スピーカー)」は、

主に音声によるやり取りで、

ユーザーの質問に返答したり、会話したりするものを指します。

キーボードによる入力をしなくていいので、ラクに使うことができます。

具体的な製品としては

  • アマゾンの「Amazon Echo」
  • グーグルの「Google Home」
  • ラインの「Clova Wave」

といったものがあります。

チャットボットよりも、目的のない雑談などの機能があります。

 

 

 

 

ちなみに、スマートスピーカーでは、

必要な機能について、

自分で実装して組み込めるようになっています。

 

自分だけのオリジナルなスマートスピーカーにしたり、

多くの人に使ってもらうような機能を開発することで、

多くの人の生活に貢献することもできます。

 

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というわけで、本記事では、

「対話ai」には、どんな種類があるの?

について、

対話aiを、使う側の方のユーザー向けにご紹介しました。

 

 

 

対話aiとは?については、こちらもどうぞ↓

「対話 ai」とは?対話と会話の違い、質問応答システムとの違い、対話システムの具体例や現状についてまとめました

 

 

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