「時系列分析」をフリーソフトでサクッと実行したいなぁ~
と思われる方も多いかと思います。
また、データ分析や統計解析というと、理系の話で、文系の私には敷居が高いなぁ~
と思われるかもしれません。
しかし、文系の方でも、経済学部の方など、経済時系列データを扱う機会も多いかと思います。
時系列分析は、ほかの統計的手法とは、考え方が異なる部分があります。
そこで、時系列分析の考え方を理解しつつ、フリーソフトで実行し、
手を動かしながら、実践力をつけれるとうれしいですよね。
時系列分析を行うことができるソフトには、様々なものがあります。
ここでは、だれでも無料で使えるフリーソフトの、「R」を使った時系列分析の解説書をご紹介します。
「時系列分析」をフリーソフトの「R」でやりたいあなた、こちらの書籍はいかがでしょうか
本書は、時系列分析を、フリーソフト「R」を使って、実践できるようになる1冊です。
青山学院大学の演習「経済変動の統計分析法」の教材を基礎にして作られた本です。
本書は、理論的な内容を詳細に理解するというよりも、
手を動かしながら、時系列分析を理解できるようにまとめられた1冊です。
数学に苦手意識があったとしても、実践できるように工夫されており、
確率統計なども基礎から扱われていて、Rで体験しながら理解を深めれるのが特徴です。
使われているデータは、出版社のホームページからダウンロードでき、
自分の環境で試しながら学ぶことができるます。
理解が促進されるだけでなく、自分のデータを使って分析するときの参考にもなります。
想定読者は、文系学生の方となっており、数学が得意でなくても理解でき、時系列分析を実践できることを目標に作られています。
しかし、数学ができる方も、時系列分析の専門的な内容を学ぶための最初の1歩や、実務で使いたい方は、最短距離で実践できるようになるためのおすすめの書籍となっているかと思います。
本書は大きく3部構成になっています。
第1部では、経済時系列について、基礎的なところが学べます。たとえば
- 傾向変動(トレンド)
- 循環変動
- 季節変動
- 不規則変動
といった4つを使い、時系列データを要素分解する内容が扱われています。
時系列データのグラフ描写、増減率、トレンドの抽出、成長曲線(ロジスティック曲線、ゴンベルツ曲線)、季節変動の抽出、指数平滑法による予測、景気循環などの解説があります。
また同時に、フリーソフト「R」の使い方も必要最小限に絞ってシッカリ解説されており、みやすいグラフの作成など、役立つ機能をサクッと習得することができます。
第2部では、時系列分析に欠かせない、「確率・統計」の基礎的な内容の解説があります。
時系列分析に欠かせない部分にしぼり重点的に解説がされ、直観的理解ができるように工夫されています。
シミュレーションなどやったことない方も、コイン投げ1万回、のようなものをやってみることで、確率・統計の内容を体験しながら理解することができます。
正規分布やヒストグラムの作成、区間推定、仮説検定、回帰分析、2次元正規分布が解説されています。
第3部では、時系列分析の手法についての詳しい解説があります。
線型定常時系列モデルから、単位根検定、スペクトル分析など、時系列分析の基本的な手法が扱われています。
第2部と同様に、ランダム・ウォークのシミュレーションを行うなどして、確率過程を肌で感じながら理解することができます。
定常確率過程、線形定常過程、ホワイトノイズ、ARモデル、MAモデル、ARMAモデル、偏自己相関係数、ARIMAモデルとその推定、そして予測、単位根過程、周波数領域の分析(スペクトル分析、フィルタリング)などが解説されています。
そして最後に、Rを使った時系列データの予測手順がまとめられています。
フリーソフト「R」を使えば、基礎的な統計解析から、シミュレーション、そして時系列分析のさまざまな手法など、無料でサクッと実践できるようになります。うれしいですね。
Rを使って、時系列分析を効率よく実践できるようになりたいあなたにおすすめの1冊です。
こちらもございます↓
こちらの記事もございます↓
『「時系列分析」を「エクセル」でやりたいあなた、こちらの書籍はいかがでしょうか』
『「時系列解析」に入門したいあなた、こちらはいかがでしょうか』