統計解析フリーソフト「R」で統計学に入門する⑭ 【オブジェクトの型を学ぶ】

こんにちは、ミントです

今回は、オブジェクトの「型」を学びたいと思います

オブジェクトは、計算結果などを入れておく「入れ物」でした

今回の話は、入れ物になにを入れるかによって、入れ物には種類があるんだよ~って話です

この入れ物の種類のことを「 型 」といいます。わたしたちは、オブジェクトにデータをいれるので、「 データ型 」ともよびます

本記事の概要

Rでつかう、5つのデータ型

Rでつかうデータ型には、基本的に以下の5つがあります

  1. 「整数型・実数型(numeric)」:  数値を扱うときにつかいます
  2. 「複素数型(complex)」: 複素数を扱うときにつかう
  3. 「文字・文字列型(character)」: 文字をつかうときの型です
  4. 「論理値(logical)」: 正しい(真, TRUE)・正しくない(偽,  FALSE)の情報を扱う
  5. 「空値(NULL)」: オブジェクトが空っぽの状態を表現して、と呼びます

はじめての方は、

なるほど~ なんかややこしいね~

って思われるかもしれませんが、だんだん慣れてきますのでだいじょうぶですよ

 

プログラミングの経験がある方は、ちょっとまって、整数型と実数型を一緒にnumericとして扱うの?って思ったかもしれません

その感覚は正しいです

Rの表面でのデータ型はこの5つですが、内部のデータ表現ではnumeric型は整数用のintegerと、実数用の(倍精度)浮動小数点型doubleが用意されています(ちなみに、単精度浮動小数点型singleもあり、これはS-PLUSとの互換のために用意されています。メモリ上ではdoubleとして扱われます)

なので、通常のプログラミングとは少し感覚が違うかもしれませんが、慣れてくださいね

 

というわけで、オブジェクトに数値や文字、論理値をいれて、データ型を調べてみましょう~

 

オブジェクトのデータ型を調べてみる

データ型を調べるには、「 mode ( ) 関数 」をつかいます

データ型の内部での表現を調べるには、「 typeof ( ) 関数 」をつかいます

Rで数値のデータ型を調べる

数値1.5を「a」というオブジェクトに代入して、その型を調べました

すると、データ型がnumericで、内部の表現がdoubleとわかりました

 

つぎに「文字データ」をみてみましょう

Rで文字のデータ型を調べる

まず、「こんにちは」をmojiというオブジェクトに代入しています

文字を代入するには、’ (クオーテーションマーク)で囲むことを覚えましょう~ 🙂

moji オブジェクトの型を調べると、characterであることがわかりました

 

では「論理型」もやってみます

Rで論理値のデータ型を調べる

論理型というのは、真偽を表現したもので、TRUE と FALSE で表現します

TRUEを t というオブジェクト代入して、データ型を調べると、logicalだとわかります

このとき、TRUEを下のように

クオーテーションマークで囲んでしまうと、文字として扱われるので注意しましょう~

Rで論理値のデータ型を調べる

オブジェクトを扱うときには、「型を意識」しておかないと、複雑な処理をさせるときに変なことが起こることがあります。

オブジェクトをみたら、こいつは何型?と意識しましょう~

 

というわけで、今回は、オブジェクトの「型」についてやってみました。

 

 

データ分析の前処理で役に立つ、「データ型を調べる方法」はこちらです↓

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