こんにちは、ミントです
今回は、オブジェクトの「型」を学びたいと思います
オブジェクトは、計算結果などを入れておく「入れ物」でした
今回の話は、入れ物になにを入れるかによって、入れ物には種類があるんだよ~って話です
この入れ物の種類のことを「 型 」といいます。わたしたちは、オブジェクトにデータをいれるので、「 データ型 」ともよびます
本記事の概要
Rでつかう、5つのデータ型
Rでつかうデータ型には、基本的に以下の5つがあります
- 「整数型・実数型(numeric)」: 数値を扱うときにつかいます
- 「複素数型(complex)」: 複素数を扱うときにつかう
- 「文字・文字列型(character)」: 文字をつかうときの型です
- 「論理値(logical)」: 正しい(真, TRUE)・正しくない(偽, FALSE)の情報を扱う
- 「空値(NULL)」: オブジェクトが空っぽの状態を表現して、と呼びます
はじめての方は、
なるほど~ なんかややこしいね~
って思われるかもしれませんが、だんだん慣れてきますのでだいじょうぶですよ
プログラミングの経験がある方は、ちょっとまって、整数型と実数型を一緒にnumericとして扱うの?って思ったかもしれません
その感覚は正しいです
Rの表面でのデータ型はこの5つですが、内部のデータ表現ではnumeric型は整数用のintegerと、実数用の(倍精度)浮動小数点型doubleが用意されています(ちなみに、単精度浮動小数点型singleもあり、これはS-PLUSとの互換のために用意されています。メモリ上ではdoubleとして扱われます)
なので、通常のプログラミングとは少し感覚が違うかもしれませんが、慣れてくださいね
というわけで、オブジェクトに数値や文字、論理値をいれて、データ型を調べてみましょう~
オブジェクトのデータ型を調べてみる
データ型を調べるには、「 mode ( ) 関数 」をつかいます
データ型の内部での表現を調べるには、「 typeof ( ) 関数 」をつかいます
数値1.5を「a」というオブジェクトに代入して、その型を調べました
すると、データ型がnumericで、内部の表現がdoubleとわかりました
つぎに「文字データ」をみてみましょう
まず、「こんにちは」をmojiというオブジェクトに代入しています
文字を代入するには、’ (クオーテーションマーク)で囲むことを覚えましょう~ 🙂
moji オブジェクトの型を調べると、characterであることがわかりました
では「論理型」もやってみます
論理型というのは、真偽を表現したもので、TRUE と FALSE で表現します
TRUEを t というオブジェクト代入して、データ型を調べると、logicalだとわかります
このとき、TRUEを下のように
クオーテーションマークで囲んでしまうと、文字として扱われるので注意しましょう~
オブジェクトを扱うときには、「型を意識」しておかないと、複雑な処理をさせるときに変なことが起こることがあります。
オブジェクトをみたら、こいつは何型?と意識しましょう~
というわけで、今回は、オブジェクトの「型」についてやってみました。
データ分析の前処理で役に立つ、「データ型を調べる方法」はこちらです↓
こちら無料で読めます↓