医学論文の英単語を覚える目的の1つには、
- 医学論文をスムーズに読みたい・書きたい
というのがあるのではないでしょうか。
そのための第1歩は
- 医学で頻出する専門的な英単語を効率的に覚えていくこと
ではないでしょうか。
しかし、
- 医学の英単語はたくさんあるし、むずかしい
と思われる方も多いかもしれません。
そこで以下では、英語に苦手意識がある方でも、
医学の英単語を身につけていける効率的な勉強法をご紹介します。
まず最初は、医学全体で重要かつ頻出する医学英単語をサクッと身につけるのがおすすめです。
最初に医学に関係する英語全体でよく出てくる単語を覚えてしまいましょう。
すると今後勉強するときに、覚えたものが出てきますので、
これあの時やったやつだ!
のようん成果が見えやすくモチベーションの維持につながります。
その後、必要な疾患や診療科、職種でよく出てくる英単語を覚えるようにします。
医学分野はたくさんの職種や領域がありますので、それを絞って、深掘りしていきます。
あなたの専門や興味・関心のある分野についての頻出する単語を優先的に覚えていきましょう。
もしあなたが、医学論文の出版を考えているなら、
次は、
- 英語論文でよく使う重要な英単語をサクッと学ぶ
とよいかと思います。
加えて、論文内容について誤解なく伝えるために、
- 似た英単語の使い分けを意識的に学んでおく
とさらに良い論文が書けますし、
投稿前のネイティブチェックで訂正箇所を減らし、コストを下げることもできます。
ここまでやれば、医学の英単語としての勉強はストップしていいかと思います。
今後もしわからない単語が出れば、その都度辞書で調べながら覚えていくのが効率的かと思います。
というわけで、本記事では、
医学の英語論文など読む・書くための基礎となる英単語について、
1、サクッと全体的に学べる
2、職種・分野・部位・疾患ごとなどに頻出英単語を学べる
3、医学英語論文を書くためによく使う英単語を覚える
4、英単語をより正確に使うための、類語の区別を学べる
といった、医学英単語の学習を加速させるおすすめの本や辞書などをご紹介します。
本記事の概要
医学論文の英語の単語を学びたいあなたにおすすめの勉強法や本、辞書はこちらです
まずは、医学英単語を全体としてサクッと学べる本を2冊、ご紹介します。
1冊目はこちら【医学英単語を短期集中で、飽きずに取り組める1冊はこちら】
『トシ、1週間であなたの医療英単語を100倍にしなさい。できなければ解雇よ。』
本書は、医学英語を短期間である程度サクッと学びたい方向けに、語源などを示しながら系統的に効率良く学べる1冊です。
飽きさせないストーリーがあり、楽しみながらモチベーションを維持しやすい工夫がなされています。英語に苦手意識がある方も取り組みやすいのではないでしょうか。
注意点としては、例文などが繰り返し出てくるので、記憶するための工夫としてはいい反面、
英語が得意だったり記憶力が優れた方などは、それが冗長でムダだと感じるかもしれません。
ストーリーに乗っかって、飽きずに短期集中で医学英単語の力をサクッとつけたい方におすすめの1冊となっています。
耳で聞きながら覚えたいあなたにはこちらもございます↓
『トシ、聴くだけであなたの医療英単語が100倍になるCDブックよ。』
続編として、舞台をパリに移しての1冊もございます↓
『トシ、明日あなたの医療英単語でパリを救いなさい。できなければ離婚よ。』
今回は、パリの名所旧跡を巡りながら、医学英単語の課題をクリアしていくレース「エスカルゴ杯」に参加する、という設定です。
英単語を覚えるのが苦手な方のモチベーションを高めてくれる工夫がうれしいところです。
主人公のトシやソフィーと一緒にレース大会に参加しながらパリを旅している気分を体験してみてはいかがでしょうか。
特設サイトから音声データも得ることができますので、聞きながら学ぶことも可能です。
パリを楽しみながら1200語もの医学英単語を覚えていけるお得な1冊となっています。
第3作として、放射線や震災関連に関する英語表現を学べる本もございます↓
『トシ、1日1分でいいからフクシマ英語に触れてみて。それだけできっと世界は変わる。』
2冊目はこちら【医学英単語の語幹を使い、効率的に覚えていける本はこちら】
医学英単語 (メディエイゴBOOKS)〜リズムでしみこむ,ゴカンでひらめく CD2枚付き
本書は、医療関係者向けの医学英単語を、「接頭辞」や「接尾辞」を活用することで、よりラクに覚えていける1冊です。
工夫されたCD音声を使い、ネイティブの発音を聞きながら効率的に覚えていくことができます。
CD音声では、接頭辞・接尾辞を日本語・英語と読んだ後で、英単語を日本語で1回、英語で3回発音されます。
この過程で、つづりと発音を目から耳からテンポよく記憶していくことができます。
英単語の読み方にはカタカナでも書いてあるので、CDなしでの復習もスムーズに行えます。
英単語は、脳神経・心血管など、各部位ごとにまとめられているので、関連のある英単語をひとまとまりで覚えていくなど、勉強のベースがつかみやすい作りとなっています。
注意点としては、単語数は740くらいで少ないので、医学の英単語をはじめて学ぶ方など、サッと重要単語をマスターしたい方向けとなっています。
医学英語の単語を、目から耳から覚えやすく工夫され、接頭辞や接尾辞、グループ化など、思い出しやすい工夫もされているおすすめの1冊となっています。
次に、医学英単語を各職種、領域・部位・疾患ごとなど、より細かい分野ごとに頻出する英単語を学べる本をご紹介します。
3冊目はこちら【キクタンシリーズの医学英単語です。耳で覚えたい方にも特におすすめ】
キクタンメディカル〈1〉人体の構造編―聞いて覚える医学英単語 (英語でつなぐ世界といのち医学英語シリーズ)
本書は、大学受験の英単語帳でも有名な「キクタン」シリーズの医療版です。
キクタンの特徴は、
- 見開きの左ページに単語と発音、意味がまとめられ、
- 右ページにその単語を使った例文
というように、英単語の文での使われ方も習得でき、会話などでも応用が利きやすい構成になっています。
CDを聞きながら、これらをリズムよくシャドーイングなど行うことで、自然と頭に入っていき、リスニング力もつく英単語帳となっています。
本書はこの「キクタン」の長所を活用した
「医学英単語のシリーズ<1−6>」となります。
医学編での特徴は、英単語を文字と音声で覚えるだけでなく、イラストでも示されているので、
医学知識とリンクさせて、視覚的にもより強固に覚えることができるように工夫されています。
1・2・3でそれぞれ必須の異学英単語640語(3冊で約2000語)を収録しています。
キクタンメディカル1:人体の構造編
キクタンメディカル2:症候と疾患編
キクタンメディカル3:診療と臨床検査編
(こちらKindle Unlimitedで無料となっています(後述))
保健医療に特化した1冊はこちら↓
キクタンメディカル4:保健医療編
「保健医療」で頻出する英単語640語を、医療行為や保健行為との対応を示しながら、医学知識とリンクさせながら英単語を覚えれます。
もちろんCDで耳からも覚えていくことができるお得な1冊です。(Kindle Unlimitedで無料となっています(後述))
看護とケアに特化した1冊はこちら↓
キクタンメディカル5:看護とケア編
「看護とケア」で頻出する英単語640語を、単語が示す部位や疾患、医療行為、器具との対応を図やイラストで示しながら確認ができ、医学知識とリンクさせながら英単語を覚えれます。
もちろんCDで耳からも覚えていくことができるお得な1冊です。(Kindle Unlimited / オーディオブックの両方で無料となっています(後述))
キクタンメディカル6:薬剤編
「薬剤」で頻出する英単語640語を、単語が示す薬剤や医療行為との対応を解説や図で示しながら確認ができ、作用機序や副作用を含めて学びながら英単語を覚えれます。重要なものについては商品名も併載されていて、現場で使える知識が身につきます。
もちろんCDで耳からも覚えていくことができるお得な1冊です。(Kindle Unlimitedで無料となっています(後述))
- 3, 診療と臨床検査編
- 4, 保健医療編
- 5, 看護とケア編
- 6, 薬剤編
は、Kindle Unlimitedに登録していれば、
無料で読むことができます!
もしまだ登録していないって方も、
Kindle Unlimitedの登録することで、
無料で読むことが可能です。
お試し登録(解約できて無料)をしてみてはいかがでしょうか(初回30日間無料で体験できます)↓
加えて、
5, 看護とケア編
では、耳で聞く読書(オーディオブック)でも学ぶことができます。
- 通勤時間に聞きながら勉強したい
- 何か作業をしながら学びたい
- 夜聞きながら寝たい
といったあなたにもおすすめとなっています。
無料なので、とりあえず試せるのもうれしいところですね↓
こちらもございます↓
キクタンサイエンス生命科学編 (理系たまごシリーズ 12)
次は、医学英語論文を読んだり書くためによく使う英単語を覚えるための本をご紹介します。
英語論文重要語彙717
本書は、分野を問わず英語論文でよく使われる英単語や表現について、見出語717語、関連語含めて約1800語、それらの活用パターンを約1万例学べる1冊です。
これらを全て覚えるというよりは、見出語を一通りやってみて、どこに何があるかを知っておくとよいかと思います。
学術論文を英語で読んだり書いたりしていて
疑問があったときに、
- 辞書的に調べてみる
といった使い方もできるかと思います。
コンパクトに網羅的に機能的にまとめられており、
手元にあって損のない本となっています。
英語論文にある特有の表現などをシッカリ学びたい・活用したいあなたにおすすめの1冊となっています。
次に、伝えたい内容をより正確に、誤解なく伝えるために、頻出単語をより精密に理解できるシリーズをご紹介します。
ライフサイエンス文例で身につける英単語・熟語
本書は、生命科学分野の論文約6000万件のデータをもとに、頻出する単語や表現が、出現回数とともにまとめられています。
英語論文読解や執筆のための語彙力や文法力を高めれる1冊です。
- 動詞
- 副詞
- 形容詞
- 名詞
- 接続詞などつなぎの表現
- 比較表現
- 熟語表現
といった品詞別に整理されています。
そして例えば、動詞では、
「他動詞+目的語の文例」のように
文法項目ごとにまとめてあり、
英単語だけでなく、英文法も学ぶことができます。
単語の解説の後で例文があり、
- 例文中でもう1度英単語を学べ記憶への定着
- 論文での実際の使い方を身につける
ことができます。
「名詞+名詞」「形容詞+名詞」の使い方ならこちら
ライフサイエンス組み合わせ英単語―類語・関連語が一目でわかる
本書は、英語論文の中で「名詞+名詞」「形容詞+名詞」の組み合わせについて、微妙な表現の使い分けなど体系的に学べる1冊です。
また、類似表現や関連表現が一覧で示されており、比較されているので、
論文読解での微妙な表現を理解しやすく、
論文執筆では適切な表現を選びやすくまとめられています。
- 研究計画・実施・報告に関する名詞
- 変化を表す名詞
- 関係・性質を示す名詞
- 疾患・治療に関係する名詞
のように分類されています。
ネイティブの用例に461のオリジナルな文例が加わり、
意味別の索引などもあるので、書きたい表現をサクッと探せ、論文執筆がはかどる1冊となっています。
同じシリーズの「動詞の使い方」はこちらにございます↓
ライフサイエンス英語動詞使い分け辞典〜動詞の類語がわかればアクセプトされる論文が書ける!
「類語の区別」にはこちらにございます↓
ライフサイエンス英語類語使い分け辞典
最後に、医学論文での英単語を調べるのに役立つ辞書をご紹介します。
特に、CD版なら持ち運びもラクで検索しやすくおすすめです。
紙の辞書ならこちら↓
というわけで、本記事では、
医学の英語論文など読む・書くための基礎となる英単語について、
1、サクッと全体的に学べる
2、職種・分野・部位・疾患ごとなどに頻出英単語を学べる
3、医学英語論文を書くためによく使う英単語を覚える
4、英単語をより正確に使うための、類語の区別を学べる
といった、医学英単語の学習を加速させるおすすめの本や辞書などをご紹介しました。
期間限定の2ヶ月無料で学べるオーディオブックもございます↓
こちらもございます↓
こちらも記事もございます↓
『「英語論文」の「使える表現」を学んで、学術論文をサクッと読み書きしたいあなたはこちらをどうぞ』
『「英語論文」の「読み方」とは?医学論文など学術論文をサクッと読みたいあなたはこちらをどうぞ』
『「学術論文」とは?文献や学術雑誌との違いについてまとめました』
『「医療統計」を基礎から入門したいあなたにおすすめの良書、8冊はこちらです』
↓こちら無料で読めます