「VPS(仮想プライベートサーバー)」とは、1つのコンピューター上に、あたかも複数のサーバーがあるかのように使える、仮想的なサーバーのことです。
サーバーを借りるという意味では、レンタルサーバーも選択肢の1つです。
レンタルサーバーについて、詳しくはこちら↓
『個人で借りれ、wordpressの使える、安いおすすめのレンタルサーバーはこちらです。独自ドメインやPythonも使えるもの8つを選びました』
「VPS」には、レンタルサーバーにはないメリットがあります。
VPSのメリットの1つは、ユーザーが、管理者になれることです。
管理者なので、root権限を使って、(あたかも)自分専用のサーバーを使っているように使えます。
自分の使いたいソフトウェアをインストールしたり、
プログラミング環境を自分の使いたいバージョンにしたり、
レンタルサーバーよりも制限の少ない使い方ができます。
レンタルサーバーでは、すでに用意されたソフトなどの範囲で楽しむ感じですが、
VPSでは、さらに自由度の高い使い方ができます。
レンタルサーバーとVPSの違いについて、詳しくはこちら↓
『サーバーとは?レンタルサーバー、VPS、クラウドサーバー、専用サーバーの違いや、メリット・デメリットをまとめました』
自前でサーバーを用意すると、管理がとても大変です。
そこで、サーバー管理などの面倒な部分は任せて、
- 最新技術などを使ってアプリなどを立ち上げたい方
- レンタルサーバーにはない特定業界用のソフトを使いたい方
- 使うことに集中したいITエンジニアの方
など、
レンタルサーバーでは物足りないあなたにおすすめなのが「VPS」
というわけです。
といっても、VPSを提供している会社は、海外も含めてたくさんあり、
料金やスペック(CPU, メモリ, ディスク容量など)もいろいろです。
そこで本記事では、VPSを使ってみたいあなたのために、
root権限があり・安い・おすすめのVPSについて、格安海外VPSも含めてご紹介します。
本記事の概要 [表示]
root権限が使える、安いおすすめの「VPS(仮想プライベートサーバー)」を比較しました 海外の格安VPSもどうぞ
VPSには、ユーザー側から見て、大きく分けて、2つのタイプがあります。
OSが、「Linux(Unix)系」か、「Windows系」なのかです。
普段の業務で、Windowsパソコンを使っている方にとっては、
Windowsの方が慣れていて、使いやすいかと思います。
一方、Linux(Unix)系のOSでは、ITスキルが必要な反面、できることの自由度が高まります。
どちらを選ぶかは、目的次第になりますが、
料金としては、どのVPSも、Windows系の方が割高になっています。
同じCPUやメモリを使う場合、Windows系の方が料金が高くなります。
ここでは基本的に、安く使えるVPSということで、
Linux(Unix)系の料金体系をもとにまとめています。
加えて、Windows系のプランがある場合は、追加してご紹介していきたいと思います。
Lightsail(Amazon VPS)
アマゾンが提供しているVPSで、Lightsail (ライトセイル)と呼ばれています。
月額 5USD〜(1 USD = 100円とすると、500円)で、
(2018. 8.23 アマゾンAWSブログで、値下げが発表されました)
月額 3.5USD〜(約350円)となっており、
初期費用は無料、1ヶ月間のお試し体験ができます。
スペックは、1コアCPU、メモリ512MB、20GBのSSDのストレージ、となっています。
Windows系ですと、月 10 USD〜 月 8 USD〜 となっています。
他の上位プランでは、以前の50%オフとなっており、
価格面でもリーズナブルになり、利用者にはうれしい改定となっています。
(新価格については Amazon Lightsail 月3.5USDからのシンプルプランはこちら をどうぞ)
1ヶ月の無料期間は、他社と比べても長く、しっかりと試してみることができるのが特長となっています。
また、SSDなので、高速アクセスが期待できます。
さくらVPS
さくらインターネットが提供しているVPSです。
月額 685円〜、初期費用は1080円、2週間のお試し体験ができます。
最安料金でのスペックは、1コアCPU、メモリ512MB、20GBのSSDのストレージ、となっています。
SSDなので、高速アクセスが期待できます。
Windows系ですと、月額1080円、初期費用は2016円となっています。
どこ会社のVPSもそうですが、Windows系は高めに設定されているのが特徴となります。
ちなみに、さくらのクラウドサーバーでは、割引パスポートという仕組みがあり、最大20%割引が可能です。
conoha のVPS
GMOが提供するVPSです。
月額630円〜で、初期費用が無料となっています。
最安料金でのスペックは、1コアCPU、メモリ512MB、20GBのSSDのストレージ、となっています。
超高速SSDとのことで、高速アクセスが期待できます。
また、転送量による課金がなく、定額制なので明朗会計で安心です。
Windows系ですと、月額1800円、初期費用は無料となっています。
GMOのVPS
GMOクラウドの提供するVPSです。
月額780円〜で、初期費用が4000円となっています。
無料お試し体験が15日間ついています。
最安料金でのスペックは、2コアCPU、メモリ1GB、50GBのSSDのストレージ、となっています。
SSDとのことで、高速アクセスが期待できます。
Windows系ですと、6GBプランからで、
月額5180円〜、初期費用は4000円となっています。
最安料金でのスペックは、5コアCPU、メモリ6GB、400GBのSSDのストレージ、となっています。
6GBプラン以上には、無料お試し期間はありません。
WindowsOSテンプレートの使用料として、月額2839円かかります。
Serversman@VPS
Dream Train Internet (DTI) が提供するVPSです。
月額 350円〜、初期費用が無料となっています。
最安料金でのスペックは、メモリ256MB、5GBのSSDのストレージ、となっています。(コア数は見つけれませんでした。CPUは共有とのことです)
SSDなので、高速アクセスが期待できます。
他社と比べ、格安の代わりに、スペックがやや劣る感じかと思います。
Kagoya(カゴヤ)の VPS
KAGOYA JAPAN が提供しているVPSです。
月額 648円〜、初期費用は無料となっています。
最安料金でのスペックは、1コアCPU、メモリ1GB、20GBのSSDのストレージ、となっています。
SSDなので、高速アクセスが期待できます。
また、カゴヤでは、KVMとOpenVZという2つのVPS基盤があります。
上記のプランはKVMを使ったプランですが、OpenVZを使ったプランもあります。
OpenVZを使ったプランは、同スペックですと、KVMよりもコスパが優れた料金体系となっています。
例えば、OpenVZでの最安料金でのスペックは、
3コアCPU、メモリ1GB、80GBのSSD(もしくは200GBのHDD)のストレージで、月額864円となっており、同スペックのKVMと比べて、コストパフォーマンスに優れています。
Windows系ですと、月額972円〜、初期費用は無料となっており、
最安料金でのスペックは、1コアCPU、メモリ1GB、30GBのSSDのストレージ、となっています。
Web Arena (ウェブアリーナ)の VPS
NTT PC コミュニケーションズ が提供するVPSです。
月額360円〜で、初期費用が無料となっています。
無料お試し体験が15日間ついています。
最安料金でのスペックは、1コアCPU、メモリ512MB、20GBのSSDのストレージ、となっています。
お名前.com のVPS
GMOインターネットが提供するVPSです。
月額896円〜で、初期費用が無料となっています。
年間契約にすると、月あたり793円とよりお得になります。
最安料金でのスペックは、2コアCPU、メモリ1GB、100GBのHDDのストレージ、となっています。
ここからが海外のVPSになります
vultr の VPS
Vultr Holdings Corporation が提供するVPSです。
月額 $2.5(約250円)〜となっています。
最安料金でのスペックは、CPUは1コア、メモリ512MB、20GBのSSDのストレージ、となっています。
SSDなので、高速アクセスが期待できます。
海外のVPSの中でも、格安となっています。
digital ocean の VPS
DigitalOcean 社が提供する VPS です。
月額 $5(約500円)〜となっています。
最安料金でのスペックは、CPUは1コア、メモリ1GB、25GBのSSDのストレージ、となっています。
SSDなので、高速アクセスが期待できます。
60日間使える$100(約1万円)の残高(credit)がもらえるのがうれしいところです。
というわけで、本記事では、
root権限が使える、安いおすすめの「VPS(仮想プライベートサーバー)」について、
海外の格安VPSも含めてまとめました。
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