本記事の概要
ITパスポートとは?どんな資格なの?メリットや日程、受験料などもわかりやすくまとめました
ITパスポート試験ってなに?正式名称は?国家試験なの?
ITパスポートは、IT(情報技術)とパスポート(他国での身分証明)の造語です。
なので、ITパスポートは。情報技術という国に入国した時に、
あなたに一定のIT知識があることの証明資格になります。
IT技術は日々進歩しているので、
業務などで求められるIT知識も変わっていきます。
日々変化している技術の中で、
国(経済産業大臣)が仕事に効率的に役立つIT知識をまとめ、
問題形式として出題し、資格化したものです。
ITパスポート試験は、情報処理の促進に関する法律に基づいた国家試験になります。
ITパスポート試験に合格することで、
- ITを正しく理解できる
- ITを業務に効率的に活かすことができる
といったIT基礎力を持つことを国が証明してくれるわけです。
ITパスポートの受験資格はあるの?有効期限は?
国家試験と聞くと、
- 受験するために何か資格が必要なんじゃないの?
と思われる方も多いかと思います。
ITパスポートの場合には、特に
- 受験資格はありません。
誰でも受験することができます。
業務に活かす力と書きましたが、
社会人の方だけでなく、
高校生や大学生など学生さんが受験することも可能です。
学生さんが早いうちにITの基礎力をつけるのはとてもおすすめです。
詳しいことは、以下の「ITパスポートのメリット」のところでまとめますね。
ITパスポートを受験するメリットとは?役立つ仕事はある?
ITパスポートを受験するメリットはとてもたくさんあります。
ITパスポート試験を受験する時に、
IT知識について幅広く学ぶことになります。
これによって自然とIT基礎力がついてきます。
これがさらに上位のIT技術を理解するための基礎となります。
- 何か面白いことをしたい!
と思っても、いきなり高度な技術を学ぶのは難しいわけで、
とりあえず基礎力だけでもつけておくことで、
その後の学びをグンと加速させることができます。
IT初心者の方なら、(私自身がそうだったように)
その技術が基礎なのか高度なものなのかがわからない状態ではないでしょうlか。
何を学んだらいいの?
ということに悩んで時間を費やしてしまうのはもったいないですよね。
他にITパスポート試験を受験するメリットがあります。
IT技術全般に言えるのですが、
例えば、プログラミングを学ぶ際にも、
プログラミングの知識だけでなく、
- ITパスポートの知識もあわせ持つ
ことで、プログラムだけの断片的な知識でなく
- 情報を多面・多層的に理解できる
ようになります。
プログラミング言語の知識が縦糸だとすると、
ITパスポートは横糸の役割を果たします。
両者がうまく紡ぎ合うことで、
バラバラの糸をしっかりとした布として
価値の高い1枚に仕上がることができるわけです。
IT業界では技術の変化が他業界より早いですが、
新しい技術が出てきた時に、
サクッと理解できる力は今後ますます必要になってきます。
その基礎力としてITパスポートはおすすめの資格となっています。
ITパスポートのメリットについて、
- 社会人の方
- 高校生の方
- 大学生の方
ごとに、それぞれまとめてみますね。
社会人がITパスポートに合格するメリットとは?
1番のメリットは、日常業務に役立てることができる
- 情報システムに関する知識
を体系的に学ぶことができる点です。
ITシステムを効率的に使いこなすことで、
- あなたの業務を効率化や生産性をアップ
させることが可能です。
また、IT技術への知識を得ることで、
- 社内の情報システム部門
- 顧客
とのコミュニケーションの質を高めることができます。
あなたがフリーランスなら、
- 取引先の企業
とのコミュニケーション力を高めるのは、とても重要なはずです。
その他にもITパスポートにはメリットがあります。
IT(情報技術)というと、コンピュータ関連の内容かと思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
ITパスポートでは、
- 経営戦略
- マーケティング
- 財務・法務
などのIT活用も重要な経営の知識も身につきます。
ITパスポートの試験勉強を通じて、
あなたの業務以外の会社の業務についても学ぶことができます。
また、企業では、様々なIT化が進んでおり、
- 顧客管理
- 製品管理
- 生産管理
など、ITシステムを活用できる人材は重宝されます。
加えて、情報技術に関係の深い
- 情報セキリュティ
についても理解が深まりますし、
- 企業コンプライアンス・法令遵守
などの知識も学ぶことができます。
以上から、ITパスポートを学ぶことで、
- あなたの日常業務でのIT活用を高める
- あなたの業務以外のIT関連業務を理解できる
- (特にITに関係する)コミュニケーションが円滑にできるようになる
といったメリットがあります。
他にも、
- ITを活用する職種などに転職する際にアピールできる
- 中小企業診断士など、その他の資格の基礎とすることができる
などのメリットもあります。
様々な企業が社員研修、新入社員研修で活用されているように、
ITパスポートは、社会人としてさらにひと回り成長できる機会だと言えます。
高校生がITパスポートに合格するメリットとは?
高校生がITパスポートに合格すると
- 大学の入試で優遇される
場合があります。
もちろん入試で役立つだけでなく、
入学後のレポート作成やパソコン活用などでの
IT活用ですぐに役立てることができます。
他にも、大学によっては、
- (大学の)単位として認定される
メリットがあります。
単位というのは、大学で卒業するために必要な成績の目安のことです。
大学では、授業を受講して、テストやレポートなどで合格すると単位がもらえます。そして
- 単位の合計数がいくつ以上になると卒業できる
という仕組みになっています。
ITパスポートに合格すると単位をもらえるので、
- 大学の講義を受けて合格したことと同等
とみなされるわけです。
その他にも大学によっては、
- 受験料の補助
- 合格者の表彰
など受験を推奨していることもあります。
資格を取ることでメリットがあり、
資格を取るためのお金ももらえ、
資格の勉強のモチベーションも高めてくれる
のように、IT基礎力をつけるために利用しない手はないですよね。
受験前に大学のホームページ(カリキュラムや募集要項)などを確認してみると、この辺りのことが書いてあるかもしれません。
もしなければ、大学の担当部署にメールや電話などで問い合わせてみるといいかと思います。
大学生がITパスポートに合格するメリットとは?
大学生がITパスポートに合格するメリットは、
- 就職に役立つ
ことが第1にあげれらるかと思います。
就職活動での履歴書作成や面接の過程で、
ITパスポートを持っているとIT基礎力があることの照明となります。
ITパスポートはIT技術に関係する幅広い内容を学びます。
ITを直接扱うよなシステム関係の仕事だけでなく、
どんな仕事をするにも必要なIT基礎力をアピールすることができます。
また、企業によっては、
- ITパスポートを持っているか
- ITパスポートのスコアはいくつか
を確認する場合もあります。
英語でTOEICなどは英語力の指標として就職活動で利用されることがあります。
ITパスポートも同様で、IT知識の指標として用いられることがあり、
- ITパスポートに合格すれば、働きたい会社で働ける確率が高まる
という大きなメリットがあります。
その他にも、会社にはどのような業務があるのか、幅広く知る機会を得れるメリットがあります。
就活する際には、
- 志望業界
- 志望職種
- 志望企業
など色々と決めないと進めない部分があります。
ITパスポートでは、IT技術だけでなく、
- 経営
- 財務
- マーケティング
- コンプライアンス
など、様々な側面から幅広い業務内容を学ぶことができます。
それらを学びながら、自分がどんな仕事をしていきたいかを考えるきっかけにもすることができます。
業務内容をしっかり理解して就活することは
就職後のあなたの人生に大きく関係してきます。
ITパスポートを学びながら、あなたの今後の人生を考えるきっかけにすることができます。
ITパスポートの内容や試験範囲は?
ITパスポートでは、大きく3つの分野が問われます。
- ストラテジ系
- マネジメント系
- テクノロジ系
になります。
以下で簡単に内容をまとめますね。
ストラテジ系とは?
「ストラテジ」は一般的に「戦略」の意味になります。
ITパスポートでのストラテジは、
企業経営においての内容で、
- 企業と法務
- 経営戦略
- システム戦略
などを学ぶ内容となります。
マネジメント系とは?
マネジメントは、一般に「管理」の意味です。
ITパスポートで学ぶマネジメント(管理)は、
- 開発技術についてのマネジメント
- プロジェクトのマネジメント
- サービスについてのマネジメント
になります。
IT技術に関係が深い業務に関するマネジメントを学ぶことができます。
テクノロジ系
テクノロジは、技術のことで、IT技術っぽい内容になります。
コンピュータを扱う上で知っておくべき
- 基礎理論
- 技術要素
- コンピュータシステム
を学ぶことができます。
以上から、 IT技術を業務で活かすために必要な内容につて、幅広く学べることがわかっていただけるかと思います。
ITパスポートの申し込み、受験方法、日程、受験料は?
ITパスポートの受験方法は?
ITパスポートの受験は、コンピュータを利用して、マウスとキーボードで解答する形で行われます。
この試験方式は、「CBT(Computer Based Testing)方式」と呼ばれています。
ITパスポートの申し込みはどうすればいいの?
ITパスポートの申し込みは、
- 申し込み用のWebサイトへのログインする
ことで可能です。
利用者のログインページは「こちら」になります。
初めての方は、以下のように、まずは登録からになります
1、利用者登録する
まずは、利用者IDを登録する必要があります。
- 希望する利用者ID
- 受信可能なメールアドレス
が必要です。
次に、登録されたメールアドレスに、仮パスワードが送られてきますので、
利用者メニューへログインして、本登録をします。
(初めて利用される方で)利用者登録をするには、
『こちら』のページから同意事項を読んでからという仕様になっています。
2、受験申し込みをする
本登録したアカウントで、
利用者メニューにログインします。
そこから受験申し込みが可能です。
- 試験会場
- 日程
などを選択します。
3、ITパスポートの試験の試験会場・日程は?
試験の実施場所は、「すべての都道府県」で行われます。
試験は「毎月」実施されています。
あなたの都合の良い試験日時と場所を選んで登録してください。
4、申し込みの締め切りは?
申し込みは、試験日の前日の正午まで可能です。
(ただし、その場合にはクレジットカードが必要です)
もし申し込みしそこなったら、
毎月実施されていますので、焦らず、次の試験を申し込むのもいいかと思います。
5、ITパスポートの受験料は?支払い方法はどうすればいいの?
ITパスポート試験の受験料は、税込で5700円となっています。
1ヶ月間1日200円節約すれば捻出できる額ですね。
ITパスポート資格には有効期限はありませんので、合格すれば一生ものです。
決して高くはないのではないでしょうか。
支払い方法は
- クレジットカード支払い
- コンビニ支払い
- 前売りチケット(バウチャー)の購入
があります。
コンビニで支払う場合には、申し込みをして3日目までに支払いをするようにしてください。
支払いが遅れた場合は申し込みが無効になるのですが、
もう1度、受験申し込みを行ってから支払えば大丈夫です。
ITパスポート試験の結果はいつわかるの?合格発表は?
ITパスポートの結果はいつわかるの?
ITパスポート試験の結果は、
受験した日に、試験終了の2、3時間後にわかります。
申し込みをしたWebサイトにログインして、
試験結果関連メニューから見ることができます。
ただしここで見れるのは、試験結果で合否ではありません。
- テストの総合評価点
- 分野別評価点(ストラテジ、マネジメント、テクノロジ)
- 合格基準点
が示されたものになります。
合否はこれらの情報を元に、経済産業大臣が判定します。
じゃあ、合格発表はいつなの?
と思われるかと思います。
ITパスポートの合格発表はいつ?合格証書は?
合格発表は、受験した月の次の月の中旬に発表されます。
合格を証明する合格証書は、さらにもう1ヶ月後に送付されます。
例えば、4月に受験したら、
- 合格発表は5月の中頃
- 合格証書は6月中旬に送付される
ということになります。
受験から合格証書の受け取りまで2ヶ月くらいのイメージになります。
ちなみに、合格者の受験番号は官報にも載ります。
というわけで、本記事では、
- ITパスポートとは?どんな資格なの?
- 受験するメリットは?
- 受験方法、日程、受験料は?
について、わかりやすくまとめました。
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