中学数学は、高校数学だけでなく、あらゆる数学の基礎となっています。
中学数学で出てくる概念は本質的なものが多く,
高校数学では中学数学の内容を複雑にしただけ、という場合も多くあります。
中学数学の基本をシッカリつかんでおくことで、
高校数学だけでなく、高校卒業認定試験対策や、就職試験対策、
仕事で数学を使う場合などでも
効率的に進めていくことが可能です。
- 高校数学を理解するために、中学校の数学をやり直したい!
- 高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)の勉強をしたい!
- 就職試験で数学が必要になった
- 仕事で数学を使うことになったんだけど、中学数学から復習が必要!
といった方も多いかと思います。
とはいっても、
- どんな参考書がいいの?問題集は必要?
- 自分にはどの本がいいのかわからない
- 買ってみたけどイマイチで、もっといい本はないの?
といった悩みをもつ方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、中学数学を学びたいあなたのために、自分の理解度にあった、おすすめの本、27冊をご紹介します。
「中学数学」をサクッと身につけたい・復習したい・やり直したいあなたにおすすめの本、27冊はこちらです
1・2・3冊目はこちら 【基礎のキソを、サクッと固めたいならこちら】
本書は、中学数学の基礎を、ゼロからサクッとをつくれる1冊です。
見開き2ページに、1つのテーマがまとめられていて、視覚的にもわかりやすく作られています。1つのテーマでは、ポイントが3つ程度に絞られており、各テーマで最重要ポイントをサクッと理解することができます。
数学に苦手意識がある方も、かわいいネコのイラストなどが交えてあり、楽しい気持ちで進めていくことが可能です。単元の最後には確認問題があり、理解度を確認しながらすすめていけるよう工夫されています。また、子どもさんが習っていないところの予習や、授業でわからなかった部分の復習用としてもシッカリ使える内容となっています。
数学に苦手意識がある方や、教科書や学校の授業がわかりにくい子どもさん向けで、基礎のキソをサクッと身につきます。ページ数も問題数も多くなく絞られているので、中学数学をゼロからサクッとやり直すのにも最適な1冊となっています。
4冊目はこちら 【基礎のキソを、さらにサクッと固めたいならこちら】
本書は、1~3冊目と同様で、基礎のキソを、みやすく、わかりやすくまとめた本です。
1~3冊目との違いは、本書1冊で中学3年分をカバーしているということです。なので、各学年ごとに1冊ずつやるよりも、短期間で効率的に勉強することができるメリットがあります。逆にいうと、どうしても問題数が少ないので、よりシッカリ身につけたいなら、他書を使い、問題演習をする必要があるかと思います。
中学数学の基礎のキソをさらにサクッと身につけたいあなたにおすすめの1冊となっています。
5冊目はこちら
<改訂増補> たったの10問でみるみる解ける中学数学 (ASUKA CULTURE)
本書は、4冊目と同様に、中学数学全体の基礎のキソを1冊でサクッと身につけることができる1冊です。
各分野ごとにいくつかのテーマがあり、その1テーマが、見開き2ページの左ページで解説され、右ページで解答をうめるという形になっています。各テーマは10問限定で出題されており、重要ポイントの中でもとくに重要なところのみに絞られているので、効率的に進めることができます。
4冊目と同様に、問題演習としては少ないので、よりシッカリ理解するためには、教科書や他書の問題を解きながら、理解を定着させる必要があるかと思います。
忙しい中でも、最重要ポイントにしぼってサクサク学べる1冊となっています。
6冊目はこちら
【中学数学を、身につきやすい順序で、サクッと学べる1冊】
本書は、中学3年間の数学を、とにかくサクッと学べる1冊です。
中学数学全体を全12パートに分け、127ページに凝縮しています。だいたい1〜2ページに1テーマがまとめられていて、最初にテーマのコツがあげられ、例をまじえながら説明がされています。次に演習問題があり、理解したかどうかで確かめることができます。すぐ下に解答がつけられており、解答ページをめくる手間が省けます。
問題数は1ページに2〜6問程度と、サクサクと進めることが可能です。だだし、一度も習ったことない新中学生の方には向いていないかと思います。タイトルに”やり直す”とあるとおり、一度習ったことがあり、中学数学をサクッとやり直したり、復習するために適した本となっています。
忙しいあなたも、中学数学の基礎をサクッと復習できる1冊です。
7冊目はこちら 【中学校3年間の数学を、見やすく、順序よく学べる1冊】
本書は、中学3年間の数学を、見やすいレイアウトで、サクッと理解できる1冊です。
中学校数学の重要ポイントを、全122ページ、14のパートにわけ、学びやすくまとめなおされています。例えば、文字式については、中1中2中3の関係する単元をひとまとまりにして、文字式の表し方、単項式・多項式・次数、それらの計算、代入、乗法公式、といった似た内容を1つのパートにまとめることで、数学的な類似性が自然と身につき、学びが加速するように工夫されています。
各パートにはいくつかの単元があり、見開き2ページに、
- その単元のポイント
- 例題(その単元での典型的な内容が学べます)
- 練習問題(例題をふまえた問題で、理解の確認ができます)
- その単元での一歩進んだコツや差がつくポイント
として、一目で見渡せるような、見やすいレイアウトでまとめられています。
1単元ごとに読み切りで学べるので、1日1単元、のように、勉強のペースも立てやすいよう工夫されています。各単元の分量もシッカリ絞られているので、時間がないあなたでも、サクッと学ぶことができる1冊となっています。
もう少し詳しく学びたいあなたは、同著者のこちらもございます↓
8〜13冊目はこちら【問題を解きながら、基礎を定着させたいならこのシリーズをどうぞ】
本書は、くもんから出ているシリーズで、計算ドリルの感覚で、問題を解きながら理解の定着をはかることができます。
1つの概念を理解するには、ある程度の数の問題をやってみて、こういうこと!という腑に落ちる感覚が大事ですが、教科書の問題だけでは少ないのが現状です。
多くの問題を解きながら理解の定着ができる問題集となっています。
ただし、解答のみで解説はほぼないので、わからない問題を聞ける人がいる方にはよいですが、独学で使うにはむずかしいかと思います。
問題を解きながら、理解の定着をはかりたいあなたにおすすめのシリーズです。
14冊目はこちら【授業を受けているかのような、丁寧な説明で、独学にもおすすめの1冊】
本書は、中学数学を独学するのにおすすめできる1冊です。
数学の問題の1つひとつをかみくだいて、丁寧に語りかけるように説明することで、解き方を暗記するというのではなく、なぜそうするのかを理解できるように工夫されています。
1つのテーマにだいたい4〜6ページくらいが使われており、図や吹き出しを使って、重要なポイントが明確に示されています。問題の解説も充実しており、途中の式変形も省略することなく、丁寧に示されています。
数学を独学していて困るのは、「自分の答えがなぜ間違いなのか?がわからないこと」ではないでしょか。本書は解説が詳しいので、この式から次の式にはどうやったの?といった行間で迷子になることがなく、独学でも安心です。小学校の分数・小数・時間・キョリ・速さの関係などに苦手意識がある方も、小学校の復習から解説がしてあるので安心です。
解説が充実しているのでわかりやすいのですが、その分、ページ数は多くなっています。中学数学の他書に比べて分厚い感じを受けるかもしれません。少しずつ読み解いていくような気持ちで続けていけば、必ず力がつく1冊です。
あるテーマを本書で理解したら、問題集で同じテーマの演習を行うようにすると理解がいっそう深まるかと思います。
中学数学を読書するような感覚で、つまずくことなく、独学できる1冊です。
ちなみに、同著者による問題集もございます↓
15冊目はこちら【塾講師が書いた、つまずきやすいところをとらえて、シッカリ解説された1冊】
本書は、わかりやすい説明と丁寧な解説で、独学にもつかえる1冊です。
著者は長く塾講師をされており、生徒さんがわかりにくいところや、つまずきやすいところをシッカリ把握されています。教科書の流れに沿いつつ、つまずきポイントが示されており、注意点を意識しながら学ぶことができます。現役中学生のお子さんであれば定期テストなどで狙われるところなどをきちんと理解することが出来ます。
構成としては、中1⇒中2⇒中3と進んでいき、各学年ごとに単元別の解説があります。教科書と同じ進み方なので、学校の授業の参考書としても使いやすいです。
単元はいくつかのテーマから成り立っていて、各テーマは例題とわかりやすい解説があります。くわえて、よくある間違い例が示されていて、正しい解答だけでなく、なぜダメなのかという理由も理解できるように工夫されているのがうれしいところです。各テーマの最後に演習問題があり、理解度をチェックすることができます。
図やイラストもみやすいく視覚的にも理解が進みます。解説は先生と生徒の会話形式で進んでいくので、授業に参加しているような感覚で学べます。
説明がくわしいので、その分ページ数が多くなり、分厚い1冊となっています。問題数は多くないので、問題を解きながら学びたい方は、問題集と一緒にやるのがよいかと思います。
説明がわかりやすく丁寧で、中学数学をやり直すための独学に使うのにもおすすめの1冊となっています。
16〜18冊目はこちら【教科書の基礎から定期テスト、高校入試レベルまで学べるお得な本はこちら】
本書は、基本・定期テスト・高校入試レベルの3ステップで、無理なく力をつけれる問題集です。
本書は各テーマごとに、重要ポイントの解説 ⇒ 基本問題 ⇒ 標準問題があります。重要ポイントでは、そのテーマで最重要となる考え方や公式などが簡潔にまとめられています。問題を解いていてわからなければ、そのページの重要ポイントをみればヒントになるので、教科書など別の本を開いたりする手間がかからないのがうれしいところです。
基本問題は、教科書レベルの問題で、これをシッカリできるようにすることで、基礎を固めることができます。標準問題では、基礎問題を組み合わせて解いたり、使うものは同じですが問題の見た目が変わっている問題などがあります。これらをできるようにすることで、効率的に定期テスト対策ができます。
各単元の最後には、実力問題が見開き2〜4ページ程度あり、高校入試の良問が集められています。これらを解くことで、定期テストでは9割以上が狙え、高校入試対策もサクッとできます。
問題数はそれほど多くないので、基礎からポイントをついた応用まで、中学数学全体をサクッと学びなおすことができる1冊です。
18〜21冊目はこちら【定期テスト対策から難関高校入試レベルまで学べるシリーズはこちら】
本書は、定期テスト対策から偏差値70くらいの私立高校入試くらいまでに対応できる問題集です。
各単元では、基本と応用という形で、教科書レベルで公立高校入試に出てくるような問題のパートと、難関といわれる私立高校の入試問題の過去問などが集められたパートの2つがあります。
前半の基本パートでは、そのテーマでの理解のもれを確認することができ、定期テストであれば80点以上を狙える力がつきます。後半の応用パートでは、複雑な計算問題や文章題があり、素早く正確な計算と、基本的な内容をうまく使う応用能力を身につけることができます。
基本的なことがわかっている方向けなので、解答が短く、行間がすべて書いてあるわけではありません。なので、数学が苦手だけど難しい問題もチャレンジしてみたい、という場合に、解答をみてもわからないということが起きてしまう可能性があるので注意が必要です。
定期テストで高得点を目指し、応用問題にもチャレンジできる1冊となっています。
22~24冊目はこちら【教科書レベルの問題から、難関高校対策まで幅広く1冊でできるお得なシリーズはこちら】
本書は、基本問題から、標準、入試対策、難関高校入試対策という、4段階を1冊でできるお得なシリーズです。
各単元の1テーマごとに4ページ割り当てられており、教科書レベルの基本問題から、定期テスト対策となる標準問題、高校入試対策問題、さらに難関高校入試対策問題という、4つのレベル別の問題が、1ページずつまとめられています。
基本から標準、入試対策、難関高校対策というように、順を追って力をつけていくことが可能です。中1の定期テスト対策から中3になれば入試対策と、1冊で3年間使えるコストパフォーマンスも高い本です。解答解説も丁寧に書かれているので、得意な単元などは、独学で難易度の高い問題にチャレンジすることもできる、自由度の高い問題集ともいえます。
各テーマごとに自分のレベルに合った問題演習ができ、シッカリ書かれた解答解説で独学も可能なおすすめのシリーズです。
25冊目はこちら【難問にしぼって問題演習を積みたいならこちら】
本書は、公立高校の都道府県下の上位校や、私立の難関高校に対応できる力をつけるための問題集です。
基本的な問題はなく、難易度の高い問題のみが集められています。各問題は、考え方やポイントごとに分類されているので、自分が得意なパターンや、苦手なパターンを自覚しながら勉強することができます。
難問が多いので、解けないこともあるかと思うのですが、応用問題集の中では解答解説が丁寧に書かれています。まわりに質問できる環境であればいいですが、独学でも理解できるような解説がついているのがおすすめした理由の1つです。
基礎は身についている方が、独学でも応用力を伸ばせる1冊となっています。
26冊目はこちら【中学3年間の難問のみを、サクッと演習したいならこちら】
本書は、中学3年間の範囲の難問をギュッと凝縮した1冊です。
上の最高水準特進問題集は、中1・中2・中3の学年ごとに1冊ずつありましたが、こちらは3年分を1冊にまとめています。
その分、問題数が抑えれるので、受験前などの入試対策に使ったりするのに向いています。本書を解いていって、苦手なパターンがあれば、他書で類題を探し,補強するなどの使い方もできるかと思います。
本書は数学ができる方向けの本なので、解答はあまり詳しくありません。解説の行間をうめれない場合には、解答解説を読んでも理解できない可能性があります。なので、基礎だけでなく応用力もある程度ついた後で、仕上げの段階で本書を使うのがよいのではないかと思います。
中学生の難問を一通りサクッとやってみたいあなたにおすすめの1冊です。
27冊目はこちら 【中学数学を学ぶ上での考え方を学べる1冊】
本書は「数学の勉強法」をわかりやすく示してくれる1冊です。
数学の勉強法の基本として、
- 暗記をしない
- なぜ?を増やす
- 意味付けをする
といったことが重要だ、と説かれています。
他にも、数学を学ぶだけでなく、教える際にも役に立つ考え方として、
- 定理や公式の証明をするプロセスがポイント
- 聞いて・考え・教えるの3ステップが大事
- 教える際には身近なイメージを持たせてあげること
などが解説されています。
本編として、数学を勉強するテクニックが7つに絞られています。
それぞれのテクニックでは、それらを活用するためのポイントの説明から始まり、数学の問題を具体例として交えながら解説が進みます。教科書ではまったく別物と説明されていた内容が、本質的には同じものだったというような気づきが得られるのは、他の参考書や問題集と葉一線を画す本書の特徴の1つです。
算数は結果・数学はプロセス、算数は生活能力・数学は解決能力、かけ算の順序問題が起きた理由など、数学を身近に感じれるような話題があるのもうれしいところです。
本書は、一般の問題集のように、問題を解きながら解き方を身につけるというものではないので、手を動かしながら学ぶというよりも、読みながらジックリ理解していくタイプの本になります。やみくもにたくさん問題を解くのではなく、意味を理解し、本書のテクニックなどをつかい、整理しながら勉強することで、中学数学を効率的に習得できる本です。
中学だけでなく、数学の「考え方」や「本質」をつかめる1冊となっています。
というわけで、本記事では、基礎をかためるものから、定期テスト対策、入試対策から、難関校向けの難問を集めたものまで、27冊をご紹介しました。
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